小豆島・妖怪美術館の感想

昨日のブログに書いた、土渕海峡から徒歩1分もかからず、迷路の町の入り口です。

狭い路地が入り組み、迷路のように次々と新しい辻が現れます。

 

事前にネットで調べた情報によると、南北朝時代の動乱に巻き込まれたこの町が、敵を欺くために作られたのだそうです。

 

また、昨日のブログに登場した土淵海峡の妖精さんの解説によると、海が荒れると土渕海峡で潮がぶつかり、町に海水が氾濫したため、水の勢いを削ぐために入り組んだ路を作ったのだそうです。

妖精さんの説の方が、生活の知恵という感じで説得力を感じます。

 

所説あるのかもしれませんし、どちらの説も兼ね備えているのかもしれませんね。

 

さて、その迷路の町にアートプロジェクトMeiPAMさんが手掛ける妖怪美術館なるものがありました。

館内の写真の掲載もOKとのことなので、載せてみます。

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巨大なアートオブジェ。内側が螺旋階段になっています。下調べなしで行くと、螺旋階段に気づかない人もいるかもしれません・・・

 

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巨大な妖怪の前で。

この部屋に展示されていた妖怪達はかなり不気味でした。

子供だったらトラウマになるレベルかも。

大人の私でも脳裏に焼き付いてしまって、夢に出てきそうです。

 

この妖怪美術館ですが、正直な感想を書くと・・・

入館料1人2900円という強気な料金設定に、「きっとそれなりに楽しませてくれるのだろう!」と期待が高まりすぎてしまいました。

 

また、「旅先でスマホがトラベルガイドになる」というサービスを提供している会社、「ON THE TRIP」さんのガイドが付いているということも、期待値を上げてしまいました。TVで「ON THE TRIP」さんの特集を見て 感動した記憶もあったので・・・

HPも丁寧に作られていて、魅力的にPRされていたし・・・

 

古い建物を再利用してギャラリーを作り、迷路の町の地図を片手に、観光客に歩いて巡らせる・・・という発想はとてもワクワクしました。

一つ一つの建物の外観なども、可愛くポップで気分が上がりました。

展示内容をもっと充実させると、「行って良かった!」と思えるのではないでしょうか。

 

例えば、個人的には妖怪画家である館長さんの来歴や作品を個展のように見たかったです。

妖怪「美術館」ですから(^^)

子供たちや若者なら、お化け屋敷的な要素をもっと取り入れても楽しいかも。

 

折角の音声ガイドは、1つ1つの説明が長くて、すぐに聞くのを辞めてしまいました。

後から来たカップルも 音声ガイドを途中で止めて、私達を追い越し、ササーッと流し見して行ってしまいました。

 

私は、博物館の説明書きなども読むタイプで、じっくり時間をかけて周りないタイプなのですが、この音声ガイドは 知りたい事(作品の鑑賞の仕方、解説など)とはズレているようで、聞いていて違和感を覚えました。

折角の工夫が とても勿体ないです・・・

なんとか活かす方法はないものでしょうか。

 

やはり 展示のテーマは 分かりやすく、美術館のテーマ分けのように、最初に示した方が分かりやすいのではないでしょうか。

音声はよく観光施設にある、ボタンを押すと流れてくる解説程度の長さ、内容の方が お客さんの要望に合っているように感じました。

 

私など想像もつかない 沢山の困難を超えてチャレンジされているプロジェクトだと思います。新形コロナ対策、人件費や管理体制など、様々な試みがなされていると感じました。

 

今後とも 妖怪という魅力的なツールで、どんどん素敵な施設になっていかれることを期待しております!