高知の山奥に、個人の方が手作りされた美しい湖がある・・・
そんな話を聞いて、ずっと行ってみたいと思っていました。
それは、津野町の白龍湖。
とっても素敵な場所だったので、まあ写真をご覧くださいヾ(≧▽≦)ノ
碧い湖に架かる、赤い橋。
湖上には、紅葉の枝が伸びていました。
美しい湖の中、泳ぐ鯉も気持ちよさそうです。
遊歩道に沿ってくるりと湖を一周。
水と木々、この美しくも切ない色合い。
どこか東山魁夷の日本画に通ずるところがあるようで、彼の作品に対峙した時と同じ気持ちになりました。
世界の輝きに魅了されながらも、それを感じるこの心は私一人きりの所有物なのだと思い知る寂寥感。
いったいどれほどの歳月と費用をかけて、この湖は作られたのでしょう。
目の前に広がる神秘的な光景に、時間や日常の感覚が麻痺していきます。
異国に迷い込んだような不思議な気分。
秘境、と紹介されることが多い白龍湖。
ものすごい山道を想像していましたが、意外にも入口まで2車線の整備された道路でアクセスは良好でした。
洞窟や滝まであって、アミューズメント施設のようなワクワク感を演出してくれます。
土手にはシャガや菜の花も咲いていていました。
白龍湖の入口は、この巨大な狸の像と
この龍の石塔が目印です。
この前の路肩に2~3台車を停められそうなスペースがありました。
入口で100円以上募金するともらえるアートストーン。
いろんな種類がありましたが、私はこのカオナシにロックオン。
旅の記念に、家へ連れ帰ることにしました。
今回はお留守番だった夫。
体はジイサン、心は少年の彼。
カオナシを取り上げられることを危惧して、絵を裏側にして(こうするとただの真っ黒な石になる)、足元の低い位置に隠しました。
ところが、少年ジイサンの嗅覚の鋭さたるや。
すぐさま発見。
「それ、何?その黒いヤツ」
こっわ。
足元の黒いカバンの上に同化させるように置いた、黒い石。
普通気づきませんよね?
しぶしぶカオナシを見せると、
「それ、くれるの?」
「いや、これは私が気に入って・・・」
「くれや!くれや!」
「いや、これは私がペーパーウェイトにしようと・・・」
「くぅれや!!」
やっぱりカオナシ、奪われました(笑)
素敵な場所だったので、今度は夫と一緒に行って、もう1個カオナシをゲットして来ようと思います。