久万青銅之回廊レポート
ずっと行ってみたいと思っていた、愛媛県の『久万青銅之回廊』に行けました!!
駐車場に着いた瞬間からテンションMAX!
素敵な写真がたくさん撮れたので、まあ見てください♪
久万青銅之回廊は、愛媛県の久万高原町にある彫刻作品の美術館です。
4月~11月の土・日にしか開いていないので、なかなかスケジュールが合わなかったのですが、この度念願叶いました♪
入り口から、海外の古いお屋敷のような豪華さ!
雨女の私にしては、奇跡的な青空です!
門をくぐると、石柱が一直線に立ち並んでいます。
伏見稲荷大社の千本鳥居じゃないけど、同じ物が連続して並んでいると、ただならぬ世界へ導かれていくような、不思議な気分になってきます。
他にお客さんがいなかったので、早速撮影タイムに突入!
お庭にお目当ての作品があるので、写真を撮りたかったのです( *´艸`)
突然ですが奈良県のマスコット、せんとくんを覚えておいででしょうか?
お坊さん(童子らしい)の頭から鹿の角が生えたセンセーショナルな風貌で、当時ゆるキャラブームに沸いていた世間を騒然とさせた、あのキャラクターです。
その生みの親である藪内佐斗司さんの作品、『走る童子』が久万高原を駆け抜けていました。
童子は左端の壁から湧いて出て、芝生を駆け抜けていきます。
彫像なのに、躍動感がすごい・・・
最後は、右側の石柱に飲み込まれていきました。
正面から見るとこんな感じ。
すごい勢いで駆けて来てるでしょ( *´艸`)
澄み渡った秋空と、輝く芝生が最高のキャンバスになっています。
鮮やかな景色の中、漆黒の童子が駆けて来る様子は鬼気迫るものがありました。
ここだけ違う時間が流れているような。
もしかしたら、時が止まっているのは私の方では?と疑いたくなるような。
得も言われぬ非日常感を楽しみました。
力強く駆け抜けて行く、幼い背中。
と思えば、
ギャース!という雄叫びが聞こえて来そうな怪鳥が出現。
今にも青空に飛び立ちそうに翼を広げています。
よく見るとその背には、柱に消えたはずの童子が乗っているではありませんか!!
怪鳥の奥は崖になっていて、奥へ奥へ重なる山へと視線が誘導されていきます。
レオナルド・ダ・ヴィンチは遠くの景色ほど青く霞むという「空気遠近法」を唱えたことで知られていますが、この景色も『モナリザ』の背景のように青く霞んで、この世のずっと果てまで続いていそうでした。
雄大な自然と繊細な芸術が一体となって、胸に迫ります。
ワクワク弾む気持ちと厳かな気持ちと両方あって、心が忙しい(;^_^A
奥の池では蓮の花が咲き、魚が泳いでいる・・・と思いきや、
魚の顔がまたあの童子!
さすがにこれは不気味・・・!
奥の童子なんて、「プハッ」って息継ぎの音が聞こえてきそうなリアルさ。
写真の枠からは見切れている右側のモチーフで、一連の童子作品の主題が、私にもやっと分かりました。
そちらはぜひ実際に足を運んでご確認いただけたらと思います(^人^)
館内にも、童子シリーズが。
なんかだんだんクセになってきて、可愛くみえてきた・・・
壁にくっついていたこの子なんて、ハリウッドザコシショウみたいな可愛い顔してる!
この美術館は撮影OKなので、夫も「こいつ可愛い」と写真を撮りまくっていました。
この美術館のモチーフや景色がキョーレツ過ぎて、間違いなくここ最近で一番の思い出になりました。
少し前にラジオのパーソナリティが、
「世界でたった二人しか知らない事実があったとして、そのうちの一人が死んだらそれは世界で一人しか知らない事実に変わって、さらにもう一人も死んじゃったらその事実があったことさえ無きに等しいものになるよね」
という話をされていたのを思い出しました。
ここで今日、大の大人二人が子供のようにはしゃいで記念撮影しまくった記憶が、この先ずっと残るんだろうな。
そして「あの時は楽しかったね」と、二人で同じ映像を思い出すことができるのは、なんとも幸せなことで。
その思い出が、命と共に消えゆくものだからこその愛おしさもあって。
つまり何が言いたいかと言うと、「素敵な思い出を有難う」ということです。
そして、鑑賞者の心にこんなに大きな思い出をザックリと刻んでくれるのが、芸術家の技なのだなあ、と感じ入ったことでした。
他にもたくさん素敵な作品があって色々ご紹介したいと思ったのですが、記事を書いているうちに、なんだか皆さんにもご自分の目で見て感じていただきたい気分になってきました。
なので、断腸の思いでアップする予定だった写真を消しました。
アクセスの不便さや、4月~11月の土日のみ開館という日程の不便さはあるかと思いますが、素敵な場所なのでぜひ足をお運びくださいね♪
500円のチケットで、冷たいお茶とクッキー付きでした\(^o^)/
甘みがあって味しい緑茶でした。
ごちそうさまでしたヾ(≧▽≦)ノ