読書記録:樋口裕一著 「嫌い」の感情が人を成長させる

大人げないとは思いつつも、ついつい感じてしまう「嫌い」の感情。

「嫌い」が発端となり、トラブルやストレスになってしまうことも・・・

建設的な「嫌い」との付き合い方のヒントを求めて手に取りました。

 

樋口裕一著 「嫌い」の感情が人を成長させる

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まず、「嫌い」の定義が根本的にくつがえりました。

 

before・・・嫌い=排除

after・・・嫌い=嫌いな存在として認める

 

嫌いな存在として認めるコツは、別の価値観として面白がることだそうです。

 

自分の自覚している短所に、上から目線で人を批判してしまう(もちろん口に出す勇気はないですが・・・)所があって、直したいと思っていたのですが、具体的にどうすればいいのか分かりませんでした。

 

でもこの本を読んで、解決の糸口に気づけました。

 

著者の言葉を借りると、

 

自分が他者を判断する資格があると、大きな勘違いをしていた

 

のです。

 

これは、「嫌い」が100%自分の都合ということに気付いていない傲慢さから生まれていました。

 

自分を正当化したいから、

「あの人は以前も○○した」

「いつも〇〇だ」

「別の人も〇〇だと言っていた」

などと、個人的かつ部分的であるはずの「嫌い」をどんどん大きくしていました。

 

記憶は事実を捻じ曲げますから、

自分が尾ヒレをつけて大きくした「嫌い」を、

今度は事実と思い込んでしまいます。

 

「あの人にいつもヒドイことをされている!あいつはけしからん奴だ!」

 

という被害者意識の出来上がりです。

 

この被害者意識が「恐怖」に変われば、相手の前で委縮してしまい、本来の実力を発揮できなくなってしまいますし、

「怒り」に変われば、一時の激情に駆られて、自分の評価を下げるような言動をしてしまいかねません。

 

過去の人間関係の悩みやトラブルの分析ができて、スッキリしました。

トラブルやストレスの根本である「嫌い」との向き合い方。

とても勉強になりました。

 

この本を読んで改めた「嫌い」の定義を、私なりの表現で今後の自戒として書いておきます。

 

before・・・嫌い=許せない

after・・・嫌い=自分とは別の価値観だが、それを許す・許さないという権利は自分にはない

 

ちなみに、著者は「嫌い」の感情を非常に肯定的に捉えていらっしゃいます。

今回はその辺はご紹介できませんでしたので、気になる方はぜひ全文をお読みいただければ( *´艸`)

 

最後までお読みいただき、有難うございました。

今日もよい一日をお過ごしください♪

 

お仕事で訪れた病院の花壇のエゾムラサキ。(アプリに名前を教えてもらいました)

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