松野町 天ヶ滝公園・逆杖の公孫樹・遊鶴羽の棚田
紅葉狩りの帰り道。
近くに滝を見つけて、時間があれば寄ろうと思っていました。
松野町の天ヶ滝公園です。
滝が見えた瞬間、「うわ~」と感嘆の声が洩れました。
落差約30m。
至近距離で対峙できるので、迫力満点です。
ほぼ垂直、反り返るようにして見上げて、ようやく滝の一番上が見えます。
駐車場からすぐ滝の真正面まで行ける、滝好きには美味しすぎるスポット。
一部遊歩道が崩れたのか、「どこに足を置けばいいの?」と迷うような斜面もありましたが、なんとか近くまで行けました。
大々的に紹介されていない観光地だったので、正直あまり期待はしていませんでしたが、これは素敵な場所を見つけました\(^o^)/
役場の観光課などでひっそり紹介されているスポットが、実は穴場だった時の興奮は癖になります。
紅葉も楽しめました。
途中、見頃の立派なイチョウがあったので、車を降りて撮影。
シルエットが三角錐で美しいです。
一方こちらは、県の天然記念物に指定されている「逆杖の公孫樹」。
弘法大師が杖にしていた枝からこの大木が育ったと言われています。
大きすぎて、カメラのフレームに収まりません(;^_^A
高さ30mということは、さっきの滝とほぼ同じ高さ・・・と考えると、やっぱり巨大ですね!
ちょうど地元のお父さんが通りかかって、「今年は台風でやられて、葉っぱが随分落ちてしまってねぇ。全然ダメなんよ」とのこと。
う~ん、樹は避難できませんからねえ。
このイチョウを大切に守って来られた方々も、心を痛めたことでしょうね・・・
落ち葉のイエローカーペットが鮮やかでした。
イチョウは紅葉よりも、鮮やかなまま散りますね。
枝葉に豊富な水分を含むので、延焼を防ぐ目的から神社やお寺に植えられることも多かったそうです。
なので、落ち葉になってもカサカサにならず、鮮やかな色を留めているのでしょうね。
美のカリスマ、田中みな実さんが「お肌の潤いを保つために1日に3リットルの水を飲む」と言っていたのを思い出しました。
イチョウも葉っぱの潤いを保つために努力しているんでしょうかねえ・・・
またイチョウは世界最古の原生樹種で、ジェラ紀(約1億5千万年前)から生き残っているそうです。
進化論で有名なダーウィンは、イチョウを「生きた化石」と呼んだそうな。
環境に適応する力が強いんでしょうね~。
紅葉よりも長生きで大木になっているイメージがあります。
せっかくなのでご神木に近づいて、枝を見上げる角度から撮影。
真上に伸びていく枝葉の奥行き。
遠くから眺めることが多かったイチョウ。
シルエットは三角錐のイメージでしたが、近くで見てみると、意外と奔放な枝ぶりでした。
同じように見えても、実は一つ一つ違う。
それは、人も組織も同じ。
本当に理解するには、近づいて詳細を知るしかない・・・
近づく労力、知る手間を惜しまないことが、いい関係を築くには大切なんだろうな。
私が失敗するパターンは、コレだな〜と思いました。
遠くからシルエットだけ見て決めつけない。
肝に銘じよう(*´Д`*)
案内板で、すぐ近くのの棚田も猛プッシュされていたので、足を伸ばしてみました。
遊鶴羽(ゆずりは)の棚田。
「ユズリハ」という響きが麗しく、声に出して呼びたい地名です。
棚田の景勝地は数多くありますが、今まであまり興味がなくてスルーしてきました。
これが、棚田とのファーストコンタクトです。
ため池がない棚田というのは珍しいらしく、現在も川の水をかけ流して稲作が行われているそうです。
コスモス畑になっている棚田もありました。
夫は狭い道と歩くのが嫌いなので、今回は一人旅ならではの狭い山道とキツイ山歩きを楽しみました。
ランチがラーメンじゃないのも新鮮だったなぁ(´▽`*)
またチャンスがあれば、夫とは行かないような場所を探検したいと思います。