大月町カフェ ド パルのモーニング
この度の「いつかのモーニング」は、大月町のカフェ ド パルさんのモーニング。
ハムチーズ焼きサンドにしました。
サラダとヨーグルト、味噌汁が付いていました。
ホットサンドの萌え断。
とろーり濃厚な美味しいチーズでした。
ホットサンドのソースはもちろん、サラダのドレッシングやヨーグルトの上のママレードなど、味付けの一つ一つが丁寧で、作り手の愛情が体に染みてくるようです。
モーニングの種類も豊富なのです。
先日の現場では、見事なテッポウユリが咲いていました。
管楽器のようなキュッと引き締まったフォルム、眩しいほどの白さ。
凛と立つ姿が清々しく、対峙すれば胸に爽やかな風が吹きます。
近頃は、中谷美紀さんのInstagramでの文章力に感銘を受け、夢中でノートに書きとったりしています。
圧倒的な語彙力と正確な描写力、接続詞や助詞のチョイスまで流麗で、頭を殴られたような衝撃を受けました。
特徴としては、一文がものすごく長い。
その分文章の組み立てが複雑になり、難解にはなります・・・
「中谷さんの投稿で、中学校の現国の問題が作れそう」なんて思ってしまいました。
Twitter、Instagram、LINE、TikTokなど、SNS文化の隆盛は、イメージと短いキャッチフレーズを駆使して、一瞬で結論づける文化を当たり前にしてくれました。
今やパッと見て瞬時に判断するためには、言語を紡いで説明する従来の方法では埒が明かなくなってしまいました。
近頃は文章を読むことをこそ本来の目的としている小説でさえ、一文が短くなっています。
それだけ日本人の語彙力、読解力が低下しているということでしょう。
中谷さんの投稿には、桁違いの語彙力とインテリジェンスが溢れています。
自分が日々、いかに少ない単語を使い回しているだけなのか、お手軽で手垢にまみれ切った言葉でどうでもいい内容しか表現していないのかを自覚せざるを得ません・・・
彼女の文章の不思議は、長い一文にも関わらず、流れるようにリズムが良いこと。
『古事記』を音読した時に似た美しさがあります。
「あめつちはじめのとき、たかまのはらになれるかみのなは~」というあれです。
リズムだけでなく、音の響きも自然と体に染み込んできます。
加えて、主語となる「私は」を省略することにより、すっと自我が後ろに引き、上品かつ俯瞰的で理知的な雰囲気が漂います。
頻出する固有名詞や人物の経歴なども丁寧な下調べを感じさせます。
こちらはお相手への敬意があってこその骨折りでしょう。
静かな美しい語り口からは、彼女の切れ長の目、薄く微笑む唇が目に浮かび、うっとりと魅入られる心地になります。
僭越ながら、中谷さんの最近の投稿から一文だけ引用させていただきますね。
「常日頃から奏でているクラシックはもとより、東欧やユダヤの民族音楽、そしてジャズやポップスなど、いかなるジャンルも自在に軽妙に、何よりも楽しく演奏するフィルハーモニクスのコンサートは、神妙な表情とは無縁で、カジュアルな夏の音楽祭では思わず踊り出すお客様もいらっしゃるほどです。」
この一文で「あ、すごい」と伝わる方は、日頃から文章に親しまれている方かと推察いたします。
お時間のある方は、ぜひ中谷美紀さんのInstagramで全文をご確認いただけたらと思います。
こんな文章が書ける大人の女性ってカッコイイなあ、と胸を打たれた出来事でした。