「あこう」のモーニング(おむすび・パン)

こんにちは!今日は雨模様の四万十市

雨に紛れて、管理させていただいている物件を洗浄機で丸洗いさせていただきました!

はあ~、スッキリ。

自宅もこんな風に丸洗いしたいものです・・・

こういう自分のことまで手が回らない状況を「紺屋の白袴」っていうらしいですね。

昨日覚えました~( *´艸`)

 

本日は、下書きフォルダに残っていた、四万十市役所のすぐ近く、「あこう」のモーニングのレポートをご覧ください♪

 

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「あこう」の前は何度も通っていたのですが、窓が真っ暗で中の様子がうかがえず・・・

なんだか秘密結社めいていて、なかなか踏み込む勇気が持てませんでした。

 

しかし、女は度胸!覚悟を決めて、踏み込みます!

そっと正面の扉をあけると、ん?行き止まり。

あ、左手にもう一枚扉がありました。

入店するまでに、すでにマゴマゴ・・・(;^_^A「

2枚目の扉を開けると、ボックス席とカウンターが現れました。

 

おお、子供の頃におばあちゃんが連れて行ってくれた喫茶店に似ている。

店内は仄かにタバコのにおい。

テーブルに、灰皿もありました。

近頃、珍しいですね。

 

嗅覚は、記憶に強く結びついているのだとか。

ますます、思い出の喫茶店に重なります。

昔は皆、席でタバコを吸っていましたもんね。

 

さてさて、モーニングメニューは3種類。

パン・サラダ・みそ汁 480円

おむすび 〃     500円

おむすび・パン 〃  500円

とありました。

 

欲張りなので、おむすび・パンをお願いしました!

 

 

おっと、想像以上ににぎやかなモーニングを出して下さいました。

 

新鮮なサラダは、見た目以上にたっぷり入っています。

深さのあるプレートに盛られているので、たくさん入るみたい( *´艸`)

レタス、キャベツ、キュウリ、トマト、ハムに半分のゆで卵。

胡麻ドレッシングを出して下さいましたが、

最初にかけたドレッシングでは足りないくらい野菜が入っていて、もう一度かけ直していただきました。

 

ポイントになるのは、このおにぎり。

ごはんの上に、しそ昆布、おかか、鮭フレーク、ふりかけが、ちまちまとデコレーションされていて、芸の細やかさに驚きました。

 

おにぎりの上という 限られた面積で繰り広げられる、ご飯の友の競演。

大人でもワクワクする仕掛けです。

 

「見た目はおっさん、頭脳は子供」の逆コナン、我が相方も喜びそう・・・

今度 挑戦してみようかな(*´з`)

 

デザートに、バナナとポンカン少々も。

ちょこちょこといろんな味が楽しめて、嬉しいです( *´艸`)

 

お味噌汁もなみなみと入れてくれて、お椀がずっしり重たいです。

たっぷりのワカメに豆腐、ネギが入っていました。

 

コーヒーは酸味はなくて、程よく焙煎された香ばしさと苦みがあります。

疲れた体に嬉しい、やや薄め。

ああ、美味しい。いい塩梅のコーヒーです。

 

セットがのっている、木のトレイも懐かしいですね。

子供の頃の喫茶店でよく見かけました。

 

そうそう、モーニングを食べようとしたら、

お箸もフォークも見当たらなかったのですよ。

食器の陰に隠れているのかな?と探してみたけれど、

やっぱりティースプーンしかない。

 

・・・おにぎりは、スプーンで ギリいける。

このまま黙って、スプーンだけで乗り切るか・・・?!

 

いやしかし、レタスは?

この小さなスプーンで レタスを口まで運べるか?

 

・・・うん、スプーン以外のカトラリーを、もらおう・・・( ^ω^)・・・

 

 

新参者の分際で、「すみませーん」と、大声を出す勇気もなく、

カウンターまで歩きました。

「奥様、すみません」

・・・力ない私の声では、気づいてもらえません(;^_^A

 

「あの、奥様~、すみません・・・」

うう、常連さんの視線を背中に感じる。

後ろを向いているのに、どうして視線って分かるんでしょうね。

でも、「なんだなんだ」と常連さんが注目している空気が伝わってくるんです。

 

あ、奥様も 私に気づいてくれました。

何事かと驚いた表情で固まっていらっしゃる。

「あのですね、スプーンしかなくて・・・何か・・・」

ワタワタと言葉に詰まる私の目の前。たくさんの割りばしがコップに刺してありました。

ああ、「お箸ください」の一言で良かったのに・・・

 

意図を汲んでくれた奥様、

「あらあ、嫌だ。私ったら 大失敗。ごめんなさいね。」

と、割りばしを手渡して下さいました。

 

その照れた笑顔の可愛かったこと。

思わず 胸キュンしてしまいました。

 

「おむすびを手づかみで食べんといかんかったねえ!スプーンじゃ食べれんわねぇ」

と、常連さんが後ろから笑ってくれました。

プチハプニングのお陰で、新参者、ちょっと目立てました( *´艸`)

 

食後、そろそろ出ようかと荷物をまとめていると、奥様がほうじ茶を運んで来てくれました。

奥様にトレイを手渡し、「ご馳走様でした」と声をかけると、

「ありがと」とニッコリ。

やっぱり、奥様可愛い。

 

視線を合わせてニッコリ「ありがと」。

これだけで、人は幸せな気分になれるんだなあ。

こんな魔法の言葉を、ついつい蔑ろにしちゃってたなあ・・・、と反省。

 

ほうじ茶をいただきながら、ドリンクメニューを眺めていると、

「レモンチィ 350円」の文字を見つけ、またまた胸キュン。

「チィ」って!可愛すぎか!!と身もだえました⊂⌒~⊃。Д。)⊃

 

お会計時も、奥様に絡みたい私。

もう一度、瞳を見つめて、「ご馳走様でした」。

奥様は何度でも「ありがと」、ニッコリ、をくださいます。

最後まで胸キュン、有難うございました!

 

数十分前の、秘密結社に乗り込むと緊張していた自分はどこへやら。

可愛い奥様に心捕まれ、オリジナリティあるモーニングでお腹いっぱいにしてもらい、午後の仕事も頑張れるエネルギーをチャージできました。

 

奥様の照れ笑いを思い出しながら、昼前の歩道を歩きます。

 

「あらあ、嫌だ。私ったら 大失敗。ごめんなさいね。」

 

これほど軽やかで 可愛らしいお詫びもあるんだな。

私は今まで、何をそんなに肩肘張って生きてきたんだろう。

 

「大変申し訳ございません!今後は、二度と繰り返さないように気を付けます!」って謝罪が、ずっと自分のスタンダードでした。

思えば、自分も周りも緊張させていたなあ。

 

「あらあ、嫌だ。私ったら 大失敗。ごめんなさいね。」

 

自分の言葉のレパートリーとして定着するよう、心の中で何度も言ってみる。

 

等身大の自分を認めて、背伸びせずにお詫びする。

失敗さえも、人間らしくて可愛い魅力に変えてしまう。

人から許され、人を許して、スイスイと軽やかに生きていく。

これから歳を重ねていくのに必要な余裕が、この言葉に集約されているように思えて。

 

可愛らしい奥様。

素敵な言葉まで教えていただきました。

ホントにホントに、ご馳走様( *´艸`)