ミラクルエッシャー展に行ってきました
愛媛県美術館で開催されている『ミラクルエッシャー展』に行ってきました。
クラクラ眩暈がするような衝撃があり、行って良かった!と大満足です。
エッシャーの作品は、光と影が混然一体となっています。
東洋の陰陽思想にも通ずるような・・・
人は「自分」という存在が、自分だけで成り立っていると信じているけれど、
もしかしたら エッシャーの作品のように
「自分以外の何者か」が、自分の周りに密集することで形作られているだけだったりして・・・
なんて考えていると、だんだん底なしの沼に落ちていくような
心もとない気分になってきます。
アイデンティティー揺らぎまくりの、貴重な体験でした。
そして、マクロとミクロの交差。
人工物も自然物も すべて粒子の集合体でありながら、
宇宙を構成するワンピースであるということ。
人間の目は近くを見ようとすると、近くのものにピントが合い、
遠くを見ようとすると、遠くのものにピントが合います。
しかしながら、エッシャーは両方を同時に表現してくる。
だから、3Dアートのように摩訶不思議な次元の世界が立ち上がってくる・・・
画家の眼は 一般人の眼とは構造が違っていて、
普通の人が見えないものが見えているのではないかなあ。
世界を包んでいるオーラとかエネルギーとか、そういったものの流れが見えているのではないかと、常々思っています。
たとえば、ゴッホのぐるぐる。
ムンクのぐにゃぐにゃ。
モネのきらきら。
ピカソのとげとげ。
彼らは動物的な本能で この世界の目に見えないものを感じとり、絵筆で写し取っているように思えてならない…
とりとめもなくなりましたが、
いろんな発見があったエッシャー展。
6月16日までです。
雨の日のお出かけ先にもおすすめです(#^.^#)