「お菊の滝」は準備万端で攻めるべし

昨日の紅葉狩りの帰り道。

「お菊の滝」の看板を発見。

吸い寄せられるように 寄り道してしまいました。

 

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「1まーい、2まーい・・・やっぱり・・・

 1枚足りな〜い~~・・・」

の、あのお菊さんです。

 

「番町皿屋敷」と言えば、播州兵庫県)が有名ですが、

高知の西土佐にも お菊伝説が残っているそうです。

 

お屋敷の皿を盗んだ 無実の罪を着せられ、

お菊が身投げしたのが この滝だそうな。

 

ブログのタイトルに「準備万端で」と書いたのは、

道のりが かなり険しいから。

お年寄りやお子様は まず無理でしょう。

命の危険すら感じます。

 

滝の入口までは 容易にたどり着けるんです。

黒尊川に沿って登っていくと お菊の滝の看板が立っており、

看板の案内どおりに右折すると、滝の入口は すぐそこです。

駐車場まで 1分かかりません。

 

入口には、お皿を持ったお菊像が立っており、

その隣には、なぜか木製の扉が…

 

扉で先が見えないと、人間 少し不安になってきます。

なんとなく おどろおどろしい気配が漂います。

 

扉を開けた旦那が一言。

 

「これは無理だわ」

 

覗き込むと、めちゃ急で 幅の狭い階段が。

途中で曲がりくねっているようで、上の方は見えません。

 

もう一組 老夫婦がいらっしゃったのですが、

諦めて帰られたほど。

 

しかし、私の観光の嗅覚が 働きます。

この急こう配なら、滝までは さほど遠くないはず。

四つん這いになって 石段を登って行きます。

 

「おおい、やめとけ、お前の恰好じゃ無理やって」

旦那が 背後で叫びます。

 

ちなみに、その時の恰好がこれ。

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ワンピースに 5cmほどのヒール靴。

でも、この靴 めちゃ歩きやすいんです~。

平気、平気。

 

急な階段の上は、大きな岩がパックリ裂けたような割れ目。

体を横にして ねじ込み くぐります。

 

枯葉で滑らないように 注意しながら 進むと、

すぐに 目の前が開けました。

 

私の想像通り、階段を登り始めてから 2分程で

到着しました。

 

しかし、滝はこちらに 背を向けるように落ちているらしく、

その姿は 見えません。

滝壺の縁の岩を渡って、滝の正面に回り込む必要があります。

 

写真の ↓ココを渡ります。

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水から出ているのは ほんの一部。

水量が多い日には 冠水しているかもしれません。

ここで足を滑らせれば、大怪我の可能性も・・・

おっかなビックリ、向こう岸へ。

 

ついに、お菊の滝とご対面。

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岩や木々に囲まれ、身を隠すように 落ちてくる滝は、

女がさめざめと泣いているかのような うらさみしさ・・・

 

遅れて 登ってきた旦那も 同じ気分だったのか、神妙な面持ちで 見上げています。

 

「美しい」とか「迫力」とか言う感想は生まれませんでした。

 

女の長い髪が さらさらと広がりながら伸びていくような ひっそりと しめやかな空間…

 

滝を正面から眺められるスペースは 足場が悪く、旦那と2人で 立っているのがやっとの狭さ。

 

仮に あの老夫婦が 登って来られたとしても、

お互いに 身動きがとれなくなっていたでしょう(-_-;)

 

この滝に チャレンジされる方は、くれぐれも

動きやすい靴と 服装で挑んで下さいね。

(おかしな格好で 登った私が言うのも なんですが(^◇^;))

 

足を滑らせれば、間違いなく 大怪我です。

決して急がず、一歩一歩確実に進んで下さいよ~ヽ(´▽`)/