高畠華宵大正ロマン館
松山市のお隣、東温市にある 高畠華宵大正ロマン館に行って来ました。
この美術館をネットで見つけてから、愛媛旅を決めました。
高畠華宵は あの竹下夢二と人気を二分したとも言われています。
とても耽美な世界を描く日本画家なんです。
艶やかな少女、麗しい美少年の絵画が大正ロマンの世界へ誘います。
半眼の少女のアンニュイさ…美輪明宏さんを彷彿させます。
大正時代と言えば、私は詩人の萩原朔太郎が大好きなのですが、彼の世界観にも共通するものを感じ、感慨深かったです。
洋風文化の華やかさ、明るさの底に、先祖代々受け継いできた日本文化を抜け出すことへの罪悪感や不安感のような物も感じました。
和と洋、明と暗。
両極の物が共存しているからこその、儚さや妖しさが表現できるのかもしれません。
図らずもこのコロナ禍で、新しい生活様式を余儀なくされ、
ソーシャルディスタンスを保たねばという義務感と やれGO TO トラベル キャンペーンだ、経済を回すのだと 浮かれている 今の日本に通ずるところもあるかもしれません…
しっかり キャンペーンの恩恵に預かっているので、偉そうなことは言えませんがσ(^_^;)
偶然にも、宿泊したホテルの食事処に 高畠華宵のイラストが描かれた屏風が飾られていました。
大正ロマン館で鑑賞していなければ、せっかくの屏風も目に止まらなかったかもしれません。
人生はあらゆる体験を通して 豊かになっていくんだなぁ…と しみじみ。
これからも いろんな体験を 臆すことなく重ねて行きたいものです(^^)